ゆめのきクリニック|文京区本郷 本郷三丁目 内科 発熱外来 漢方

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花粉症

アレルギーによって起こる疾患のなかで、花粉症はたいへん多く、増加傾向にあります。

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、後鼻漏(鼻水が喉のほうに流れる)、目のかゆみ、さらに人によっては咳、のどの痛み、耳や皮膚のかゆみも生じます。

背景として、以下があげられます。

どうして花粉症になってしまうのか

アレルギーとは、体内に侵入した異物を排除しようとする免疫の働きが過剰になっているために多様な不快な反応を生じている状態のことです。

ダニ、ハウスダストなどアレルゲン(原因物質)となるものはたくさんありますが、特定の花粉(スギ、ヒノキ、ブタクサなど)に反応して症状が出現するものを花粉症と呼びます。

そもそもアレルギー体質の人が花粉に接しているうちに、体内に抗体が作られるようになります。

少しずつ蓄積されて一定レベルに達すると、花粉が入ってきたとき結合して化学物質が放出されて不快な症状を起こすのです。

口腔アレルギー症候群

花粉とくだものには似た部分(抗体にたいして抗原と呼びます)があるために、特定のくだものによって口腔内のかゆみを起こす“口腔アレルギー症候群”を起こすこともあります。

治療について

治療としては、飛散時期に薬を使用して症状を緩和させるのが一般的です。

内服薬は漢方薬も含めて多種類あり、近年は副作用である眠気が軽減するように改良されてきています。

局所治療として点鼻薬、点眼薬も多数あります。

花粉を回避するためのグッズを利用したり、鼻うがいやハーブ・アロマなどの方法もあります。

患者さんそれぞれにあった治療法を見つけましょう

症状の程度はさまざまであり、治療に対しての考え方も人それぞれ。

仕事によっては少しの鼻水でも困るかもしれないし、薬を使うことのデメリットのほうが気になる人もいるでしょう。

その人に合った治療法でよいと考えます。

花粉症は治らないもの、でもその時期だけのことだから…とあきらめている人はひじょうに多いと思われます。

体質改善

根本的には、いわゆる“体質改善”していくことです。

時間と覚悟は必要ですが、少しでも取り組むことで症状は軽減できます。

食事内容としては高脂肪食(とくによくない種類の油脂)や甘いものを控え、発酵食品や食物繊維の豊富な食品を増やして腸内環境を整える、などあります。

欧米には“枯草熱”として昔からあったことを考えると、全体として洋食をやめて和食にするほうがよいと考えられます。

アレルギーは外界にたいする自分の反応なので、自分の身体や心の持ち方を変えていくことが症状改善につながるのです。